News
【お悔やみ】ジョン・グッドイナフ教授の逝去に当たって
弊社共同創業者のSam Daiは、グッドイナフ教授と親交の深い間柄でした。Sam Daiは、彼との思い出を次のように語っています。
「グッドイナフ教授は本当に素晴らしい人物であり、私たちに新たな気づきを与えてくれる存在でした。彼は、より安全で性能の高い電池を求めて研究開発を行う私たちに道を示すだけでなく、「人が望むものではなく、必要とするものを作りなさい (Do what people need, not what people want) 」と諭してくれました」。
Sam Daiはテキサス大学オースティン校に通い、グッドイナフ教授の指導の下で博士号を取得しました。その時彼から掛けられた 「社会のニーズを満たす製品を作りなさい(build products to meet society’s needs)」という言葉によって、「バッテリーのボトルネックを解決する」という自分の使命を知り、それを後に設立するEnpower Greentechのスローガンとして掲げるようになりました。
またSam Daiは、「他人ではなく、自分自身に打ち勝て(Compete with oneself instead of others)」とも教わりました。2012年当時のアメリカは、グリーンエネルギーへの転換という面で、中国、ヨーロッパ、日本に遅れを取っていました。これを受け、Sam Daiは自分が何をすべきか考え、アメリカのグリーンエネルギーへの転換を前進させようと決意しました。そして、Sam Dai率いるチームは新しいリチウムイオン電池およびナトリウムイオン電池の技術開発に取り組むことにしたのです。
Sam DaiがEnpower Greentech を設立したのは、グッドイナフ教授が 90 歳の誕生日を迎えた2012年のことです。
「それから 5 年後の 2017 年、95 歳になっていたグッドイナフ教授は、なお全固体電池の実現を願い続けていました。 そんな彼の激励を受け、私たちEnpower Greentechは再び次世代電池の技術開発に取り組むことを決意したのです」(Sam Dai)。
「私はグッドイナフ教授の生徒であること、そして長年にわたり彼と共同研究を行ってきたことを誇りに思っています。 彼と共に過ごす中で、非常に多くの学びを得ることが出来ました」(Sam Dai)。
「Enpower Greentech の共同創設者とチームは、グッドイナフ教授と重要な瞬間を何度も共有してきました。そのシーンを収めている写真をいくつか紹介したいと思います」(Sam Dai)。
「グッドイナフ教授の逝去は、非常に心惜しいことです。私たちは彼が築き上げたものを無駄にすることなく、より良い未来の実現に向けて前進し続けます」
~~ in loving memory, Dr. Sam Dai.
また、テキサス大学コックレル工学部が製作したグッドイナフ教授の映像「Changing the World」もぜひご覧ください:: John Goodenough - Changing the World
to home page to news overview